熊本産の菊芋粉末を購入しよう！菊芋の成分や栽培方法について

菊芋の成分

菊芋に含まれる主な成分はイヌリンです。イヌリンは、「天然のインスリン」ともいわれる成分で、多糖類の一種です。

他にも菊芋には、ビタミンや亜鉛､カリウムなどのミネラル､セレンやポリフェノールなどの抗酸化作用を持つ成分も豊富です。

菊芋1個(50g)あたりに含まれる成分は、以下のとおりです。

菊芋の栄養素

エネルギー源になる栄養素には、糖質・脂質・たんぱく質があり、これらを3大栄養素といいます。また、体の調子を整えてくれるビタミン・ミネラルを加えたものを5大栄養素と呼びます。

菊芋に多く含まれるカリウムは、5大栄養素の1つであるミネラルです。カリウムには、ナトリウム（塩分）を排泄する役割があり、高血圧に効果が期待できます。また、激しい運動により筋肉が痙攣するのを防ぐ働きもあります。カリウムが不足すると、筋肉が弱ってしまい障害を起こす可能性もあるため、筋肉にとって欠かせない栄養素です。

そのほか、菊芋にはビタミンB群や銅なども含まれています。ビタミンB群は、免疫機能を助けたり、糖質やタンパク質の代謝を促したりする役割を持つ栄養素です。銅は、血液中で重要な働きをする赤血球をつくるために欠かせません。

このように菊芋は、イヌリンのほか、健康に欠かせない様々な栄養素を含んでいることがわかります。

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菊芋の栽培方法

菊芋は、どのような方法で栽培されているのでしょうか。

菊芋を育てるには、日当たりがよく、涼しい環境が適しています。丸々と大きな塊茎に育てたいのであれば、最低気温が17度を下回る寒冷地が向いています。

菊芋はとても繁殖力が強く、環境省から要注意外来種に指定されているほどです。野生化してしまうと根絶やしが難しくなり大変なので、庭や畑で栽培する場合には注意が必要です。他の作物からは離れた場所に植え、収穫時には掘り残しがないように収穫し、土の中に根を残さないようにしなければいけません。

菊芋の育て方

日当たりがよく、水はけのよい肥沃な土壌に、50cm間隔くらいで種芋（塊茎）を植え付けます。暖地や中間地は2月下旬〜4月中旬頃、寒冷地は4月中旬〜6月上旬頃が適期です。菊芋は乾燥に強く湿気を嫌うため、やや乾燥気味に育てます。そのため、涼しい環境での露地植えなら水やりは特に必要なく、天候に任せるのがよいでしょう。

11月下旬頃に、花が終わって茎が枯れたら収穫できます。3月頃まで収穫可能です。まず、地上部を20センチほど残して刈り取り、試し掘りをしながら収穫します。菊芋は収穫すると日持ちしないので、3月頃までは必要な分だけ収穫するようにしましょう。ただし、塊茎を土の中に残しておくと、翌年また生育が始まってしまうため、収穫後には、掘り残しのないよう注意が必要です。

菊芋は1度植えてしまえば、3年程度はあまり手をかけなくても収穫可能ですが、連作は塊茎が太らなくなるなどの障害が出ることがあります。そのため、翌年栽培する場合には違う場所に植え替えるか、堆肥などをよく施して、土に十分な栄養を与えてから育てるのが一般的なやり方です。また、菊芋には害虫の心配もほとんどないため、農薬不使用で天然に近い状態で育てることもできます。

イヌリンとは？

イヌリンとは、どのような成分なのでしょうか。

イヌリンは、主に菊芋をはじめとしたキク科の植物の根に含まれている成分です。菊芋の他に、ゴボウ、タマネギ、ニンニク、ニラといった、スーパーで買える一般的な野菜にもイヌリンは含まれています。ただし、イヌリン含有量が特に多いのが菊芋なのです。

イヌリンは多糖類の一種です。しかし、人間はイヌリンを消化できる酵素を持ち合わせていません。そのため、イヌリンを摂取しても消化されないまま大腸までたどり着き、吸収されずに体外へ排出されてしまうのです。

そのようなことから、栄養成分表示のうえでは食物繊維という扱いになっており、イヌリンは水溶性食物繊維の1種とされています。

イヌリンの効果

イヌリンを継続的に摂取することにより、次のような健康的効果を期待できます。

イヌリンは､体内に入ると酵素分解され､フラクトオリゴ糖になります。これがビフィズス菌の栄養素となるため、ビフィズス菌が優先的に増加して、有害菌の繁殖を抑えてくれるのです。

また、イヌリンの発酵過程で増える多量の乳酸などの有機酸が、ミネラルを吸収しやすくします。これらのことから、お腹の調子を整えてくれるため、何より便秘の改善にとても効果的です。

イヌリンは、腸で水分を吸収すると粘着性のあるゲル状になる水溶性食物繊維ですので、胃腸の中をゆっくりと移動します。そのため、お腹が空きにくくなり、食べ過ぎを予防できるので、イヌリンはダイエットにも効果的だといえるでしょう。

また、小腸で栄養素を吸収するスピードも緩やかになり、食後に血糖値が急上昇するのを抑えることができます。この粘着性のある水溶性食物繊維は、コレステロールなどを吸着して便として外に排出するため、コレステロールの低下も期待できるのです。